車検設備ヘッドランプテスタ
💡 車検設備ヘッドランプテスタと光軸調整
ヘッドランプテスタは、車両の光軸(照射方向)や光量(明るさ)を正確に測定するための検査装置です。
自動車検査場や整備工場で使われ、車両の安全性と法令適合性を確認するために欠かせません。
ヘッドライトは夜間の安全運転に直結するため、正しい検査とメンテナンスがとても重要です。
この記事では、ヘッドライト検査のポイント、調整方法、LEDバルブ交換時の注意点などをわかりやすく解説します。
ヘッドランプテスタの主な構成と役割
● 測定装置(センサー): 光源からの光を受け取り、強度や方向を高精度で計測します。
● スクリーン・ターゲットパネル: 光のパターンや分布を視覚的に確認でき、照射範囲を把握できます。
● 光軸調整機構: 測定結果をもとに光軸を基準位置へ調整し、道路基準に合わせます。
● 測定データ表示装置: 光量(ルーメン)や光軸のズレをデジタル表示。
● 校正機能: 定期的な校正で常に正確な測定を実現。
● 自動測定機能: 車を所定位置に置くだけで自動測定&結果出力が可能です。
ヘッドライト検査の重要性
光軸がずれていると、対向車を眩惑させたり、前方を十分に照らせず事故につながる危険があります。
車検では「光軸」「光量」「光色」をすべてチェックし、基準を満たさない場合は再調整が必要です。
光軸調整の基本手順
- 垂直な壁の前に車を停める
- ヘッドライトの高さを測り、壁に基準ラインをマーキング
- ロービームを点灯し、エルボー点(配光が折れ曲がる点)を確認
- 調整ネジを回して、エルボー点が基準ラインと合うよう調整
調整のポイント
レンズリフレクターには上下調整用ネジと左右調整用ネジがあります。
ドライバーで回し、配光の高さ・向きを丁寧に合わせましょう。
ハイビーム・フォグランプの光軸調整
- ハイビーム: ロービームと同様に、壁にマーキングした中心点へ合わせる。
- フォグランプ: 手順は同じ。純正球でマーキング→交換後のバルブで調整。
ヘッドライトの高さ h を測る際は、ロービーム点灯球の位置を確認してください。
バルブの前にある「中心を示すポッチ」から地面までの高さを基準にします。
・垂直方向
・水平方向
それぞれに調整ネジがあります。ドライバーで少しずつ回し、慎重に調整しましょう。
まとめ
光軸を正しく調整すれば、視認性が向上し、夜間の安全運転につながります。
また、対向車への眩惑を防ぐことができ、周囲への配慮にもなります。
バルブ交換後やヘッドライトに手を加えた際は、ぜひ光軸調整を実施してください。
正しい調整で、安心・安全なドライブをお楽しみください。